ハナが一歳のときのこと。
休みの日、ハナを寝かせようとして、トントンしているうちに、うっかり自分が先に寝てしまったときのこと。
気づくと、うつ伏せ寝の私の尻を、トン、トンと叩いている手が。
ハナが私を寝かせようとしているのだった。
保育園でお昼寝の時に先生に習った手業かなと、微笑ましく想い、しばらくトン、トンされるのを楽しんでいた。
しかし、程よい力加減と絶妙なテンポによって、まさかの母二回目の寝落ち。
ハッと我に返り、背中を振り返ってみると、穏やかに微笑みながらも、少し大人びた表情で、こちらを見つめている娘の顔があった。
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