ハナ二歳のころのこと。
感染症が流行るかのようないきおいで、我が家では、浣腸が一時ブームになった。
あったかくなり下半身が薄着になるからであろう。
うっかり尻を向けた者は、誰かに両の人差し指で浣腸をされることになる。
二歳の娘までが、そのチャンスを逃すまいと両手を握り締め、二本の人差し指を誰の尻に向けようかと計らっている姿をみると、娘に産んでよかったのかという母の想いがよぎる。
浣腸されると歓喜の悲鳴をあげてはいるが、悲しくもハナの尻に指をさしたところで、オムツによってバウンドされるため、本当の意味での浣腸の屈辱を彼女はまだ知らない。
ある時、そんな遊びもデッテが悪乗りで生尻を出すと、子供達は大興奮だったが、誰もが指を引っ込めるようになってしまい、ブーム終了。
齢30を過ぎた男の尻は、さすがのハナもビジュアル的危機感をもったようだった。
ちなみに、風呂上り、真っ裸の子供達が何故か股間を私の腕や背中にくっつけるという謎のブームは続いている。
無言で触れた後ニンマリしている様を、黙って見守りながら、これは生物学的なマーキングの一種だと思うことにしている。
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