子育てエッセイ「あだ名はココです」　～兄妹コント～

最近、ココ（小学４）とハナ（４歳）がよく喧嘩をする。

きっかけは、何でもないことだが、ココがハナにムカついて叩いたり、意地悪を言ったりして喧嘩になる様子。黙って見守っているが、どうしてそんなにムカつくの？とココに聞くと、

「何でかわからないけど無償に腹たつ」のだそうだ。

ハナはココが大好きなので、哀しそうだ。嫌われたくなくて、精一杯ニイニイの命令に従ったり、遊びについていこうとしたりしている。脇でみていて余計に可哀想だなとさえ思う。

しかし、そんなハナも兄の意地悪菌が伝染しており、ピピ（二歳）に辛く当たるときがある。

ピピはまだ二歳なので、叩かれるとかおもちゃを取られるとか、嫌なことをされても、その場限りで根にもたない。そんなときは、ネエネエが好きでついていこうとするピピが可哀想だなと思う。

あるとき、ココがハナに、「ピザ、って１０回言って」と言った。

懐かしい１０回クイズだ。ハナはココの何でもマネしたがるので、「ピザピザピザ・・」と言いながら数えられず１５回くらい言うと、

ココが「あ～もう言わなくていいよ（怒）」と言ってから、「ここは？」と肘を指差した。

すると、「ここここここここ・・・」と言い出したので、ココがまたイラついて、

「違うくて！ここの名前は何？」と指差す。

ピザの影響でヒザと言ってしまうという引っ掛けクイズだ。

しかし、ハナは、指差されたところを見つめて、しばし無言。

イライラしたココが「ね～早く答えて！」。ピザの効力がなくなっちゃうじゃんか！！というイラつき。

よくわかる。

しかし、その次の瞬間、ハナは「脇」と言った。

ピザって言った意味ないじゃん！。ココはブチキレて、「もう！ここは、ヒジでしょ！ハナちゃん馬鹿なの？もうっ！」思うようにならなかった苛立ちを妹に罵倒で浴びせる。きょとんとハナ。

そう、ハナの辞書にはまだ、ヒジがなかったのだった。笑

怒られ、えーんと泣いて私に擦り寄るハナと、そういうところがムカつくんだよ！というココ、どっちの気持ちもわかるが、

兄妹コントかよ！と思う母だった。

ちなみに、ピピは姉からのストレスが溜まると、デッテ（パパ）に八つ当たりにいく。笑