エンパスのことについて書きたいと思います。
私が、初めてこの言葉を知ったのは、今から10年くらい前でした。
当時は、体調がほとほとで、自然療法を始めたような時だったので、いろんなセラピー、カウンセリング、ヒーリングを
受けていた時期でもありました。
見えない世界、エネルギーの世界のことをほとんどわからない時期。
そんな時に、あるカウンセラーさんとお話しした時です。普通は心理療法や、いろんなテクニックで整えて行くのですが、その方は、私の話を聞いていると、
「あなた、それエンパスよ」
と言い出しました。アメリカ在住の方で、スピリチュアリズムにも明るかった方でした。
けれど、カウンセリングとしては、スピリチュアルを取り入れると心理療法などが出来なくなります。
だから普段は、誰にも話さないそうなのですが、「私もエンパスなのよ」
と言い出しました。
エンパスとは、共感能力者のことを言います。五感や感じ方は分かれていますが、他人や自分以外のものからエネルギーや感情、意識を敏感に感じ取ってしまうのです。
思いやりがある人と言えば、明るい言い方ですが、実情は、無意識に他人の感情や意識を取り込んでしまうので、日常生活に支障がでる場合があります。
エンパスゆえに、パニックになる場合もあるようです。
カウンセラーの彼女は、自分もエンパスであり、アメリカと東京の行き来をする際も、遠隔で透視をして滞在するホテルやルートを決めてやってくるのだそうです。
他人や場所、ものからの不必要な意識を受け取らないために、プロテクションをして。
だから、私に、「あなた、早めにエンパスの専門家に師事して、プロテクションを学んだ方がいい。大変なことになるから」
と言われました。
ここで、お伝えしなければいけないのが、日本人の5人に1人はエンパスだそうです。
相手の気持ちを汲んだり、慮ることができる民族性が、相手と共感してしまうんですね。
思いやりがあり、相手の気持ちをわかることはいいことですが、わかりすぎてしまい、必要のない情報まで取り込んでしまうのが、エンパス。
その力の強弱はありますが、私は強い方のようでした。
例えば、誰かといて、急に落ち込んでしまう。相手との距離がわからない。相手の気持ちがわかるので、感情に左右されてしまう。
感じなくてもいいことまで入ってくるので、自分の防御力が落ちている当時は、とても大変でした。
それを聞いて、すぐには、行動を起こさなかったのです。
まず、自分がなんだか、そのエンパスだということをわかっただけで、ちょっと楽になったのでした。
感じ取ってしまう力、それはなくなることはありません。
それどころか、スピリチュアリズム、意識や目覚めが起こって行くと、比例するように格段に感度が上がっていきました。
それから、自分がヒーリングを学ぶようになったりして、自分自身が強くなって行くと、感度に振り回されずにすむようになっていきました。
しかし、不必要なエネルギーを取り除いたり、何度もクリアリングしても、やはり人の情報が入ってきます。
相談事などを受けただけで、寝込んだりすることもありました。
相手の意識がずっと自分の中にあり、自然と取れるまでに一週間かかります。
そんな状態では、やはり他人と楽しく接するということは無理でした。
どこかで、いつも怯えている。そして、自信がない自分がいるのです。
エンパスは、その多くは、無意識に「他人を助けたい」と思っている人たちです。
だからこそ、無意識に、他人の感情を取り込んでしまいます。
そんな他人の感情に振り回されたくない癖に、他人を助けたいと思っている。
他人を助けられずに怯えている自分が、嫌になって行きました。
他人と健全な境界の中で、愛をやり取りしながら交流したい。
そんな気持ちの流れで、エンパスへの理解を深めることにしました。
続く
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